2014年 10月 25日
初冠雪の八ヶ岳
地蔵尾根の登りより、赤岳を望む
会社の同僚を連れて、山仲間と八ヶ岳の岩稜歩きに出かける。
週末直前に富士山をはじめとする各地の山々は初冠雪の便りが届いていて、八ヶ岳の主峰・赤岳もうっすらと雪を覆っていた。
行者小屋付近から望む横岳2829m
職場に山好きな好青年が入社して3ヶ月経つ。
山歩き初心者だが、毎週末近郊の山へ出かけている話やインドア・クライミングのジムにも通っていると聞いて、いつかは山歩きに誘ってみたいと思っていた・・
クライミングを練習しているというので、昼休みに「妙義山でも遊びに行ってみない?」と気軽に声をかけたら、「険しい岩山ですね。ぜひ参加させて下さい!」との返事が戻る。よくよく聞いてみれば、ザイルの結び方も知らないし、買った登山用具はクライミング・シューズのみと言う。登山経験も、近郊の伊豆の山や愛鷹山くらい。おいおい、いきなり悪場が連続する「妙義山」では少々無理がある。脚力を見極めるためと、岩稜歩きを経験させるために、八ヶ岳の横岳縦走に出掛けることにした。
苔むした樹林に朝日が差し込んで、温かい・・
快晴無風、絶好の登山日和であるが、寒さ慣れしていないので肌寒い。普段何気なく歩いている景色も、この寒さでハッとさせられる景色に見えるので面白い。
地蔵尾根の登りより、赤岳稜線を望む
ドッピーカンの天気が一日中続くと思っていたが、早々に雲が湧いてきた。登山道上の歩行には全く問題ないが、赤岳北西面の雪はかなり目立つ。丁度夏と冬の間の季節で、1週間もしたら稜線は雪景色に変わることだろう。
地蔵尾根の登りより、阿弥陀岳2805mを望む
地蔵尾根下降点より、横岳の登り
好天に誘われて、登山者が多い。横岳を訪れるのは、10数年振り。以前から比べると、地蔵尾根や横岳の登りは、崩壊が進んで荒れてきている印象を受けた。
横岳縦走路より、赤岳と阿弥陀岳を望む
右手が山仲間で、左手の若者が会社の同僚。小さなザックと軽登山靴を持つのみで、車中の仮眠で使用した寝袋も私が借した物。岩壁登りや雪山もしたいとの話だが、山道具を揃えるのはこれから・・
手助けしてやりたいとの想いが半分、山から足を洗いたいとの想いが半分。足気に通った「御嶽山」の噴火事故を知ってしまうと、山仲間を増やすのはどんなものか?、色々考えてしまう。
大同心を登攀するクライマー
トップ(赤いヤッケ)がセカンドの確保態勢を取っているが、なかなか登ってこない。大分悪戦苦闘しているようだ・・
硫黄岳2760m山頂にて
横岳の悪場も過ぎて、広い山頂でゆっくり珈琲タイムでも取りたいところだが、寒さがきつい。早々に下山を開始した。
硫黄岳の下りから望む、南八ヶ岳稜線
赤岳鉱泉より、中山尾根と赤岳を望む
毎冬恒例のアイスクライミング用ヤグラは完成していて、厳しい寒さを待つだけとなっていた。秋山歩きを楽しむ登山者達の仲間入りをして、稜線歩きで出来なかった珈琲タイムでくつろいだ・・
美濃戸に続く林道から望む、紅葉
温泉で汗を流し、「お疲れ様、次回は11月上旬の妙義山ね。」と声をかけて別れる。
彼と昼休みに話すことは、年に数回ハイキングを楽しむことくらい・・。沢登りや岩尾根を楽しみ、高山雪山も楽しむオールラウンドプレーヤーを30年以上も続けていることなど一言も話していない。お節介な山歩きが始まりそうな気がした・・
▪️登山記録
日程:2014年10月18日(土)夜〜10月19日(日)
天気:快晴、時折雲湧く
コースタイム:
美濃戸6:45 ___ 行者小屋9:00-9:20 ___ 地蔵尾根下降点10:25-10:38 ___
石尊岳11:15-11:25 ___ 横岳2829m標識11:58 ___ 硫黄岳12:45-13:00 ___
ジョウゴ沢出合13:55-14:00 ___ 赤岳鉱泉14:15-14:45 ___ 美濃戸16:05
by furaibou1952
| 2014-10-25 23:32
| 登山